どんな人になりたいですか。
今日は、2学期の最終日。終業式でした。今日の式では、「みなさんは、どんな人になりたいですか。」という問いを全校児童に投げかけました。その後、私(校長)は、宮澤賢治が書いた「雨にも負けず」の書かれているような人になりたいと最近、思うようになったことを伝え、詩を紹介しました。
「雨にも負けず」 宮澤賢治
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体をもち
欲は無く
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きしわかり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは なりたい
最後に、もう一度、児童に「あなたは、どんな人になりたいですか。」と問いかけるとともに、冬休みにちょっと考え、3学期に答えられるようにしてくださいと、お願いをしました。子どもたちが、仕事ではなく、「こうなりたい」と思う人・・。どのような回答があるか、とても楽しみです。また、この冬休みのご家族の話題にしていただけると幸いです。